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2008年 01月 24日
私はあなたの、不器用なところが好きだ。体格にも、スタイルにも恵まれず、眉目秀麗でもなく、背も高くなく、武術をきちんと学んだわけでもない。アクション・シーンでは、思わず得意な柔道の一本背負いが出てしまう。
「周潤發(チョウ・ユンファ)の最高の相棒」。香港人俳優として、これ以上にない評価を受けながら、あなたは言ったそうだ。 「俺とユンファ? 撮影が終わったら別々さ。現場を離れた後は、お互い何をしているか知りもしないな。毎日一緒に茶を飲んで、毎日一緒に飲茶をすることが、仲のいい証拠になるとはいえないだろ?」 私はあなたの、先頭を走る姿が好きだ。誰より早いスタートダッシュ。反り気味の胸板、こめかみの青筋、手より先に飛び出す膝蹴り。走るトラムに飛びつき、ひしめく乗客の間を狙って銃声一発。額に光る汗。 私はあなたの、頑固なところも好きだ。横縞のシャツに固執したり、バイクのヘルメットに合うおかしな髪型にしてみたり。俳優になる前は旋盤工だった。「続けていれば、一国一城の主になれた」とか。 「硬派なイメージの彼に、零食(駄菓子)は似合わないと思うだろう。ところが彼は、撮影現場でひっきりなしに口を動かしている。ひまわりの種や、ちょっとした甘いものだ」 夜。照明がぼんやり落ちるバスケットボール・コート。大きすぎる、くたびれた茶のスーツ。片隅のベンチに腰かけ、煙草をくゆらせている。「ふん。どいつもこいつも……」 9勝6敗を維持する男。酸いも甘いも、白も黒も、泣くも笑うも知りつくした男。そう、“南京街で窮地に陥った兄”である。 親愛なる李修賢(ダニー・リー)先生。僭越ながら、書かせて頂きます。
by yeungji
| 2008-01-24 01:19
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